ケア環境支援コーディネーター(CARE ENVIRONMENT COORDINATOR=CEC)研修とは
個室ユニット型施設の大きなメリットである「環境」を活かすために、全国個室ユニット型施設推進協議会では、「高齢者と生活環境」をこれまでも取り上げてきました。
CEC研修では、科学的根拠に基づく「認知症高齢者に配慮した環境支援プログラム」を採用して、高齢者の立場に立ち、暮らしとケアに環境を取り入れ、生活やケアの質向上を図る実践力を持つ人材を育成します。この研修は、ケアと環境研究会と全国個室ユニット型施設推進協議会が協力して実施する、独自のものです。
研修スケジュール
2024年度CEC基礎養成研修の募集は終了です。
定員
40人
受講料
会 員 :27,500円
非会員:44,000円
※無料枠について:今年度(2024年度)ユニットケア施設管理者研修を受講された本人または同施設の他の職員1名に受講料は無料!!
研修プログラム
講師 :日本社会事業大学名誉教授・ケアと環境研究会代表 児玉桂子氏
テキスト :児玉桂子・古賀誉章・沼田恭子・下垣光「PEAPにもとづく認知症ケアのための施設環境づくり実践マニュアル(中央法規)」
1段階 |
環境支援の基本手法の理解 ●事前課題:高齢者の立場から、自施設の環境評価を実施 |
・Eラーニング(約1h) ・事前課題は宿題として、研修前に提出 |
2段階 |
自施設の環境評価と高齢者の生活課題の整理 環境支援の計画づくりと実践に向けて |
・オンライン研修 ・講義と演習 (6h-昼食・作業時間含む) |
3段階 | 各自の施設で環境支援に取り組む |
・各自の施設 ・約3か月 |
4段階 | 各自の環境支援事例の検討会 |
・オンライン研修 ・講義と演習 (3~4h参加者数により変動) |
CEC授与 | ケア環境支援コーディネーター(基礎)を授与 |
・提出された環境支援実践シートを評価 ・改めてテストはしない |
児玉桂子先生(ケアと環境研究会代表・日本社会事業大学名誉教授)とインタビュー
昨年度新たな民間資格(CEC)を創設された児玉先生に狙いなどを伺いました。
今年度、ケア環境支援コーディネーター(CARE ENVIRONMENT COORDINATOR=CEC)研修を立ち上げられましたが、そもそもどのような研修なのでしょうか。これは資格でしょうか。
個室ユニット型施設の大きなメリットである「環境」を活かすために、全国個室ユニット型施設推進協議会では、「高齢者と生活環境」をこれまでも取り上げてきました。今回、これを大きく進めて、科学的根拠に基づく「認知症高齢者に配慮した環境支援プログラム」を採用して、高齢者の立場に立ち、暮らしとケアに環境を取り入れ、生活やケアの質向上を図る実践力を持つ人材の育成を目指します。この研修は、ケアと環境研究会と全国個室ユニット型施設推進協議会が協力して実施する独自のもので、いわば民間資格の一つと言えます。
これまでの取組を大きく進めるとのことですが、狙いはずばりどこにあるでしょうか。
これまでにも、何らかの環境の工夫に取り組む施設は、見られました。しかし、せっかくの取り組みは、高齢者の暮らしやケアの質の向上まで至らず、大変残念です。高齢化の進展により認知症を持つ高齢者の増加は今後も続きます。特に重度の認知症の人は、環境に大きく影響されます。CECは、ケアと環境の両面からこうした人を支えて欲しいと思います。環境の工夫は目に見えますので、高齢者や家族の満足度向上にも大きく寄与すると思います。
環境を整えることで重度の認知症の人の日常も落ち着いていく、そのような暮らしに希望を感じます。CECには大いに期待しますが、その資格取得のための研修の中身はどのようなものですか。
研修は4段階から構成され、Eラーニングやオンラインで学んだ環境支援の理論と実践手法を、自施設で実践することがポイントです。こちらの提示した場所やテーマではなく、各自が課題と思う場所とテーマを選び、取り組む実践的な研修です。研修生同士や講師との意見交換の機会を設け、学び合う研修にしたいと思います。概ね半年間をかけて行われ、今年度は2回の開催を予定しています。施設での暮らしやケアは、コロナの影響で大変なことと思いますので、取り組みは小さな工夫でも結構です。CECの資格の付与には、とくにテストなどは行わず、環境支援の内容を中心に評価したいと思います。
ありがとうございました。CECへの期待を一言お願いします。
2040年、高齢者人口のピークに向け高齢化対策は認知症対策となっていくと考えられます。プライバシーと尊厳が十分守られ、たとえ重度の認知症の人であっても穏やかな暮らしが確保される。施設であっても在宅であってもです。そういう社会を作り出す人財になって頂きたい。CECを持つユニットリーダー等のスタッフは、今後施設に欠かせない存在となるでしょう。